東本願寺に熱あれ! 御同朋同行に光あれ!
私たちは昨年より、東本願寺の両堂修復にソーラー瓦を実現することを提言してきました。
「人類に捧げる教団」を標榜し、循環型社会に生きる地球人の、枯渇資源を浪費しない共生の思想を担い、なによりも自然の恵みを有り難い、勿体ないと受け止める、真宗人のライフスタイルをこそ社会に発信する千載一隅の機縁として捉えました。しかし悲しいかなソーラー瓦を提唱した三浦前宗務総長は新内局発足直後解散し、門末に対する説明責任をも曖昧にし、現熊谷宗恵内局を発足させました。
そして今議会で「一人一人の御懇志」のスローガンをも粉飾し、門末に「割り当て」という愚挙に踏み切りました。もはや改革派・同朋会運動の推進者としての自負は見当たらず、かっての大谷の里構想(真宗100万門徒に1万円割り当てれば100億円集まるという発想の研修道場・福祉センター計画 1976年)を批判したそのことに自らが手を染めつつあります。
況や全世界が注視する「京都議定書」策定のお膝元にあって、時代の課題ともいえる環境問題に向き合うことなく、親鸞の願いに背くこと恥ずべし、痛むべしと云わざるを得ません。2011年までの御遠忌予算を含めての修復総額300億にものぼるこの予算案を、何ら門末に議論をおろすわけでもなく、当然の様に提示してきたことは、時代感覚もお粗末ではあるが「念仏のすすめもの」「念仏の志」(御消息)に生かされる教団の命脈をも断ち切ってしまうと、危惧せざるを得ません。
冒頭に水平社宣言を提唱した西光万吉の「この世に熱あれ 人間に光あれ」のメッセージを我が教団の再生のエネルギーに引文させていただきましたが、「勦(かすめと)る」教団への撤を2度と繰り返してはならぬとのことが、糾弾から提起され、我が宗門の信の回復に遅々ながら歩を進めてきました。
当局は先のアメリカのしかけたイラク戦争にも果敢と反対声明を小泉政府・ブッシュ大統領にも出されてきました。それは内には、人を殺すな、自然と共に生きよ、火だし本願寺といわれた本願寺の面目躍如にドレンチャー方式を取り入れた明治再建期の心意気に学べ、業者丸投げでなく、教団の叡智を結集し、両堂修復も御遠忌も、時代に応える教団としていかにあるべきかを、勇気を持って問え、と私には聞こえます。
ソーラーの光と熱は、実は無始より人類・生きとし生けるものに享受されてきた自然遺産であり、ここに共生の道を切り開く永遠の思索こそが同朋会運動再興化の一つではないでしょうか。
当局・議会は、両堂修復・御遠忌計画を機縁として、人類の課題を見過ごすことなく、まさに「人類に捧げる教団」の道を再度構築されんことを願います。
総長・当局自らお願い・説明行脚をし、門末と車座になり、膝突き合わせ耳を澄まされるところから出発して頂かねばなりません。
両堂修復にソーラー瓦を実現する会 岐阜連絡室
熊谷 彰
満福寺境内庭にもソーラー灯り6基設置 - ”エッコいいよ”
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