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☆ハンセン病                        真宗大谷派ハンセン病懇談会Link

〜申し訳ないが、元患者さん達に生きる勇気をもらってます。そんな私がお話に出かけます。〜

 待つものも 家もなけれど ふるさとを 
                   悲鳴のごとく 恋しがるなり

                                 (岐阜県人会  Wさん 11月18日)
   昨年名古屋の「真宗とハンセン病」を学ぶ会で長島愛生園へいった、香保里さんの話だ
  と、園へ行くたびにあちらこちらでお葬式があって、在園者の方も500人をきったそうです。
    Wさんの和歌は、今頂いたばかりのハガキの最後に書きつづられてあったものですが、
  寒さで凍える心をも、引き裂かんばかりの悲泣を感じます。・・・・
    各園に行くと、視力障害の方のために、歩道に「ふるさと」「赤とんぼ」意味深な?「とお
  りゃんせ」などの童謡が流れています。童謡・ふるさとを失った無機質な私たちに、元患者さ
  んたちは菩薩様のように願いをかけてくださっているような気がします。「石もて追った」私た
  ちは、さてどうお答えできるのでしょうか。
    


 

邑久光明園  岡山県邑久郡邑久町虫明6253

邑久光明園

「風と海のなか」
 隔離から解放へ
 記念碑の前で


 ハンセン病療養所は国立が13、私立が2ヶ所、総入所者数は現在4000余人ほどで、平均年齢は76歳と高齢化しています。邑久光明園は小豆島の近くで、長島愛生園と隣接していますが、かっては今の大阪のUSJの近くに「外島保養院」としてありました。室戸台風で173人もの死者を出し、建物も倒壊し、1938年現在の地に開設されました。岐阜県出身の方が多くおられ,私たちの真宗大谷派岐阜教区を始め、県内の坂本中学をはじめ、最近では川島中学が修学旅行に訪園し、差別と偏見に対する正しい理解を学び、交流を深めています。私も年に1度は、真宗法話会(お西)や岐阜県人会(現在36名)の方々に楽しく会いに行きます。(写真裏には90年の歴史が刻まれている)

納骨堂納骨堂
特別病室特別病室
亡くなったら、故郷のお墓に帰りたいが、引き取る家族もなく、納骨堂のある奇異な療養所である。 刑務所でもないのに、木格子の牢獄があった。
壁には多くの悲痛な落書きが見られる。
(原型のまま残されているのは光明園だけである。)
(私の撮ってきた写真を公開していきます。罪と歴史を問い直しましょう)
 先日お話に出かけた華陽フロンティア高校では、文化祭(11月11日)に生徒達の手で邑久
 光明園のパネル展が開かれました。父兄の方もたくさん見に来られ「国の過ちを2度と繰り返
 してはならない」(中日新聞11月12日)との感想があったとのことです。ゆっくりと浸透してい
 く力を大切にしたいことです。


高校生のための副読本
「君はハンセン病を知ってますか?」

 岐阜県人会の元ハンセン病患者さんの方々の証言を、書き綴りや、聞き取りをベースにして、まとめたもの。
 1県の方々の証言がこれほど網羅されているのはさすが県。2001年国賠訴訟原告側勝訴の5月の前月に、岐阜県人会の「里帰り中止」を決めた県当局に各界の顰蹙をかい、県知事自ら現地に謝罪に赴くなど、このところの取り組みは評価できる。ただ県・行政側の加担してしまった事実、責任については本書の中では触れられておらず、次回の発行が待たれる。

※お問い合わせは、県健康福祉環境部保健医療課 <電話058-272-1111(代)>


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